ICCトヤマの活動

トータルインテリアキャンペーン2006
小泉誠氏講演会

日 時 平成18年4月22日(土)
場 所 富山市民プラザ 3F マルチスタジオ
講 師 デザイナー 小泉誠氏
参加人数 約 100 人

 今年のインテリアコーディネータークラブ富山総会は、デザイナーの小泉誠氏をお招きして「と / to」と題して、講演会を開催しました。
講演は、これまで小泉氏がデザインを手掛けた数多くの作品について、完成までのプロセスをお話頂く形で進みました。その中には20歳で「天職だと思った!」というデザインに出会い、以来、45歳の現在も変わらない気持ちでデザインをし続ける小泉氏の、デザインへの強い気持ちがあふれていました。

主な仕事は、やる気のある、一生懸命な人と意気投合し始めるケースが多いとのこと。中には、優れた技術・材料を持ちながら、良い商品を作れないでいるメーカーや産地の熱意に打たれ、デザインしたことも。実は富山県内のメーカーとも商品開発をしていらっしゃいます。

 また、今回の講演会開催のきっかけは、旧大山町 福沢地区コミュニティーセンターで毎年行われている小泉氏のワークショップに古村会長が参加したことが始まりですが、小泉氏はその福沢地区コミュニティーセンターの家具デザイン等、大山地区の「自分たちの町をもっと良くしたい」という熱意ある人達との出会いをきっかけに、デザインやワークショップを行うことで大山地区の事業に参加しているとのこと。「実はけっこう来てるんです富山。」と小泉さん。

小泉氏のデザインは洗練されながらも温かさや親しみやすさのあるものが多く、2時間半の盛りだくさんの講演はあっという間に終わってしまいました。中でも一番印象的だったのが、2003年にオープンした「こいずみ道具店」の話です。小泉さんが「こんなのあったらいいな」とデザインしても、メーカーさんは売れるかどうかわからないものをなかなか作ってはくれない。「じゃあ、僕が20個買います。」と言って作ってもらったもの達の居場所が「こいずみ道具店」なのだそうです。「1年に1個売れれば、20年で完売でしょ?」と。

講演会には、ICC富山の会員の皆さんだけでなく一般の方や若い学生さんと思われる方など、たくさんの方にご来場頂き、本当にありがとうございました。

後日、「講演会とても良かった。」という声をたくさん頂き、喜んで頂けたことを主催者一同とても嬉しく感じています。

最後に、小泉誠氏の著書「と / to」より、

随分とデザインをしてきた。

いろんな場所で、いろんな人と。

デザインは誰かとどこかでするのもだと思っている。

そこで、何かと出会い、何かのために・・・。

「~と~」そしてそれを「~へ(to)」