平成18年6月定例会報告
パヴェル・トゥルンカ氏 講演会 『ガラス造形と建築』
日 時 | 平成18年6月23日(金) |
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場 所 | Gallery BAU |
講 師 | パヴェル・トゥルンカ氏 通訳ボリス氏、南氏 |
参加人数 | 約25人 |
6月度の定例会は、チェコ出身の現代ガラス彫刻家のパヴェル・トゥルンカ氏をお迎えして、ガラス造形とプラハ(チェコ)の建築についてのお話をして頂きました。
ICCトヤマとしては海外アーティストを招いての講演会は初めての為、色々な不安もあるなかで講演会は始まりました。
まず最初はガラス造形のお話。
トゥルンカさんが師事したリベンスキーの作品やトゥルンカさんの作品を拝見しました。
トゥルンカさんのガラス彫刻に用いられるガラスはウラニウムガラスといい、このガラスはチェコから取り寄せしているとの事です。見る角度を変えると色が変わって見えるのは、光の入射角までも緻密に計算して制作しているからなのだそうです。スライドの他に、ドローイング作品とガラス彫刻にてトゥルンカ氏の作品に触れる事ができました。
次はいよいよ、トゥルンカさんの故郷 プラハの建築についてのお話。
トゥルンカさんの父親が建築家だったこともあり、トゥルンカさんの作品にも建築的なニュアンスが感じられます。トゥルンカさん自身とても建築に興味を持っておられ、来日してから訪れた場所で一番のお気に入りは直島との事でした。
ご紹介して頂いた建築には、チェコのキュビズム建築の代表的なもののほか、プラハの市内を走る地下鉄やプラハ城の中にある温室などのさまざまな近代建築がありました。
どの建築物もとてもすばらしく、今年のICCトヤマの海外研修旅行でプラハも訪れる事が決定していたので、参加して頂いた会員の方は皆真剣に見ていらっしゃいました。
その他、プラハ出身の建築家やグラフィックデザイナーの作品の紹介もあり、すばらしい作品を多数ご紹介頂きました。
スライドの後は、ギャラリー内に展示中のドローイング作品やガラス作品をトゥルンカさんの説明を交えながら見てまわりました。
その後の質疑応答では様々な質問が飛び交い、トゥルンカさんの色々な一面を伺う事ができました。
アフターセミナーは、同会場にてトゥルンカさんを囲み、fam's deliさんの料理を食べながら、言葉の壁を超えて皆楽しくすごしました。初めての海外アーティストを招いてのセミナーもこうして無事終了致しました。今回、無事セミナーを終える事ができたのはトゥルンカさんをはじめ、通訳のボリスさん、南さんのご協力があったからでした。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。