平成25年10月 国内研修旅行『 静岡・山梨 ~自然とアートを感じる旅~ 』
日 時 | 平成25年10月14日(月)~ 10月16日(水) [ 2泊3日 ] |
---|---|
場 所 | 静岡・山梨方面 |
参加人数 | 12名 |
今年度の国内研修旅行は、富山からは近いようで遠い静岡・山梨方面へ2泊3日の旅でした。
1日目は、藤森照信設計の「秋野不矩美術館」、「ねむの木こども美術館」、そして「資生堂アートハウス」を見学しました。秋野不矩美術館は、地元の天竜杉を使ったり、壁は漆喰を塗ったりと、自然素材がふんだんに使われていました。床は藤ござや大理石が使われており、最大の特徴は靴を脱いで美術を鑑賞するという点でとてもゆったりとした時間を感じられる優しい雰囲気の建物でした。夜は、静岡市内で静岡おでんをいただきました。普段食べ慣れているおでんとは違い、味が濃く(他の食事も少し濃いめ)お酒がすすみました。
2日目は、「クレマチスの丘」、熱海の「MOA美術館」、「起雲閣」を見学しました。 クレマチスの丘は、庭園・美術館・レストラン・ショップが複合する文化施設です。あいにくの小雨でしたが、しっとりしたお庭がとても綺麗でした。美術館も建物、美術とも素晴らしく、この次は晴れた日に訪れたいと感じました。ランチは、クレマチスの丘にあるイタリアンレストラン「リストランテ・プリマヴェーラ」で優雅な雰囲気の中、洗練されたシェフの料理と美味しいワインをいただき、参加者みんなご満悦の様子でした。2日目の夜は、熱海のホテルに宿泊で温泉にゆっくりと入り、日頃の疲れをほぐし、夕食は楽しい会話が弾む宴会でした。
3日目、前日の夜から伊豆付近に接近してきていた10年に1度といわれる台風の接近に、旅行の予定が崩れるか、また帰れるのだろうかと心配をしておりましたが、まったくといっていいほど雨も風も影響を受けず、朝から予定通りに出発、山梨方面へ向かいました。熱海から山梨へとバスを走らせる途中、富士山が見えましたが、曇り空でてっぺんまでは見えず、今回の旅行でのたった一つの残念なことだったかと思います。富士山の麓を走り抜け、山梨にある「清春芸術村」、「キースヘリング美術館」を見学しました。清春芸術村には、いくつかの建築物が点在しており、谷口吉生氏設計の清春白樺美術館、安藤忠雄氏設計の光の美術館、藤森照信氏設計の茶室「徹」などがありました。光の美術館は、安藤忠雄の特徴的な打ちっ放しコンクリート造のコンパクトな建物でしたが、人口照明がなく、自然光のみで美術品を鑑賞する設計になっていました。キースヘリング美術館は、木立ちの中をを少し歩いて行くと建物が見えてくるというアプローチがとても美しく、昨年の海外研修旅行で行ったデンマークのオードルップゴー美術館を彷彿とさせるような自然の中に溶け込んだ美術館でした。
アフターセミナーは、近くの「UNICO」というスペイン料理の店に移動し、講師の方も参加していただき和気藹々と親睦を深めることが出来ました。今回の研修旅行は、台風に遭遇するという事態にも合いましたが、3日間バラエティに富んだ美術館巡りをして様々な感銘を受け、美味しいお料理も堪能でき楽しい旅行でした。早めのホテルチェックインや朝もゆったりめの出発行程で、無理がなくくつろぎの時間もとれたかと思います。共感できる仲間同士で行く旅は、本当にいい旅ですね。ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
(菊野 記)